新撰組最強の男、永倉新八が語り遺した本当の新撰組とは……
幕末維新の動乱を閃光のごとく駆け抜けた新撰組。その活動期間は結成から数年程度と短いものであったが、彼らの生き様は今なお人々の心を捉えて離さない。多くの隊士が新時代を見ることなく世を去ったが、なかには明治以降も生き抜いた隊士たちがいた。そのうちの一人、結成時のメンバーにして大幹部として知られる永倉新八は晩年、新聞記者に往時を語り、連載記事として世を騒がせた。それをまとめたのが本書、『新撰組顛末記』である。永倉は何を語り残したのか。その真実がここにある。
*本書は2009年に刊行された『新撰組顛末記』(新人物文庫)を再編集したものです
永倉新八の新撰組顛末記は、その新人物文庫版を読んでいるはずなのに、こちらが地図付きだということが大きいのか初めて読んだような気になりました。 それとも読んだのは「浪士文久報国記事」としてなのか、ちょっとおぼえていない。
にしても、こちとらさほどに京都に不案内なもんですんで、地図がついているとありがたい。 あーこことここはこんなに近かったのか、とか、おっとり刀で駆けつけて死闘を繰り広げるっていうのも、ついた頃には疲れちゃってどうこうっていうのもないよなこれならば当時のお侍だったら、とかなんとか。
また、資料が豊富であり、本書に至る経緯なんかも非常に興味深く読みました。