Göttingen の三人組である Cosmic Circus Music は正式なリリースを残すことなく消え去ってしまい、Wiesbaden で 1973 年に行われたとされるライブの音源としてのこれは、そもそもはカセットテープでプロモーション用に無料で配られたにすぎなかったのだそう。 CD化するにあたり、容量ギリギリの82分になるよう編集されたそうで、便宜上2曲になっているもよう。
Bernd Diesner (G) 、 Karl-Heinz Keffer (B) 、Ulrich Maßhöfer (D, Syn) というラインナップに、あの Xhol Caravan の Tim Belbe (奇遇か Wiesbaden で死去されている)がなんとフルートで参加しています。 Xhol Caravan の中心メンバーがゲストで参加してマトモなわけがないかと思いきや、いやマトモな音楽ではないですけど完全にハマっており、怖い怖いジャーマン怖い。
鳥のSEから始まってすぐにフリーキーな、いやフリーキーという言葉が恥ずかしくなるくらいにダウナーでドローンなインプロが混沌として延々と続きます。 同じくジャーマン勢である Popol Vuh や初期 Tangerine Dream、初期 Ash Ra Tempel あたりのドラッギーな印象を受けるインプロなんですが、Amon Düül ほど超原始的ではなく、いつのまにか風景が変わっていたり(どう位相したんだ?)とそもそもに構造的なのかもしれません。
わたくし、51 になりました。