バンド誕生から遠藤ミチロウの最期まで
当事者しか書けないザ・スターリンの真実!!
貴重な写真と詳細なデータが満載!!
伝説的パンク・バンド、ザ・スターリンのフロントマン、遠藤ミチロウが亡くなって1年。オリジナル・メンバーのイヌイジュン氏がザ・スターリンの実態を自ら描いた1冊。遠藤ミチロウとの出会い、ザ・スターリン結成、曲作りの実態、伝説ライヴの舞台裏、現行犯でメンバー全員逮捕、解散の真相、そして遠藤ミチロウの最期まで。日本のロック史上最も危険なバンドの素顔に迫った決定版。
内容●遠藤ミチロウとの出会い●ザ・スターリン前夜●1980年、みちろう、金子、晋太郎、おれの時代●「trash*」●爆裂都市●「STOP JAP」●ザ・スターリン最後の日々●ミチロウがいなくなった世界
きっと検索すればいいんだろうけどやらない。 キワモノっぽさと知ったときには解散したばかりだったというのと、その当時に沢田さんという同級生が「天プラ」という曲がすごいと体育の授業の前と後の着替えのときに毎回毎回言うんで知ったような聴いたような気になっていたのと、その後ちゃんと聴いてみたら予想以上だったのにぶっとんだ高1時代と、宝島で見たベトナム伝説の広告で拒絶反応が起きたのとで、おとなになるまで手つかずだったんです。
御茶ノ水のレコード屋さんの3階だか4階だか5階だかの柱に trash * のアナログ盤が信じられないような値段でかかっていたのを見ながら同時にブートCDらしきものが売られているのを知って聴き、手つかず期間が終了したんではありましたけど、その後にあれこれあれこれ聴いて思ったのは、ザ・スターリンというバンドは trash * が頂点だったんじゃないかってことで、あとはみんなオマケみたいな、そんなふうに思ってきました。
だのでこうやってミチロウ以外の視点で捉えた文章を読むと、あながち間違っていないというか、なんという青春時代よ!って溜息ついちゃうくらいの話なんでした。
ミチロウが死んでなんか周辺がすごく感傷的になっちゃって引いてしまった分、trash * がその後正式にCD再発されたとかそういうのを傍目で見ていた、いや見たような読んだような気になっていた程度だったんですけれども、なんかいろんな思い出とかそういうのはこの書籍を読んですっかり腑に落ちてしまいました。
時代だったんだなぁ。