1971年の録音されるもリリースは1976年だったというブラジルの学のあるみなさんによるジャズ。 そういう事前知識を得ないまま聴いたおかげで「ブラジルなの?」とか「1971年録音なの?」とか、強いて言えば「サイケジャズなの?」っていう話で、ちょっと混乱。
少なくともサイケがその音響以外に「在り方」を示すものであったとしても、聴いていてサイケっぽさを感じることはありませんでした。 サイケってなんなんだろう。 それとブラジルっぽさも希薄で、純粋にジャズをやろうと、時代性とか出身的な背景をできるだけ排除しようと努めたにも関わらず、滲み出てしまったこういった箇所をやれ持ち上げているのではないかと思ってしまう。
そんな印象を受けるのであり、なにか突出したものがあるものでもないのですけれども、内容は相当いいです。