Tiempo Reflejado (Manolo Juárez)

伝統のフォルクローレとジャズ、フュージョン、プログレ、そしてクラシックのエッセンスの融合。アルゼンチンが生んだ偉人、マノロ・フアレスが1977年に自身の名義で吹き込んだ圧倒的な名作。程よい電化が生み出す、新しい郷愁感と感動。
アルゼンチン第二の都市・コルドバ生まれの作編曲家/ピアニスト、マノロ・フアレス。ピアニストとしても、若くして数多くのコンクールの受賞歴を持つなど非常に優れた才能の持ち主ながら、職業作家としても多くのアーティストに楽曲提供を行いつつ、クラシック作品、さらにはオーケストラを指揮するなど、プロの音楽家としても非常に奥行きと幅のある実力者です。そんな彼が、アルゼンチン・フォルクローレをモダンなジャズアレンジで奏でたユニット、トリオ・フアレスでの2作品、自身名義の同系の傑作を経て吹き込んだ1977年の作品が本作『ティエンポ・レフレハード』です。

・・・この内容紹介でじゅうぶんだ。

ともあれ、全て持っているわけではないのでなんともはやながら、Manolo Juárez(マノロ・フアレスと読むのか!)の自身の名義もいいですし、Trio Juárez もいい。 だので今であればアンソロジーがありまして「Antologia Uno」っていうんですが、これを聴くのも手っ取り早くていいかもしれません。

たいへんに偏ったもので恐縮なんですが、これまでこのブログで書いてきた変態のみなさんからすれば、この「フォークロアのモダンでセミエレキなジャズ的解釈」っていうのがすっごくストレートというかスタンダードというかなんの違和感もなく、哀愁に満ちてはいるものの洗練されていて爽快感もあったり。

ただ、モノクロームなんですよね、どうしたって。