1973 年にロンドンで録音されたというベネズエラのバンドの唯一作は、ロック、ソウルそしてサイケの結合的なことをいわれ、ベネズエラということで「辺境のサイケ」という言われ方をします。 ちなみにオリジナルのアルバムジャケットがたいへんに微妙で、なんでこうなった?っていう。
やれ誰それがプロデュースしたがっただのいわれつつもこの作品の後にあっけなく解散しちゃうという親不孝っぷりがなんとも微笑ましい。
が、私はこの作品をばサイケの流れで知ったんですけれども、如何なものかって聴くたびに思うんですよね。 通底しているのはラテン・ロックで、あわよくば私が全くに不得手であるアフロっぽい雰囲気を持っていたりいなかったり、っていうかアフロを否定しちゃうとこの手の音楽を根本からどうこうしちゃう話になりそうなので否定はせずに不得手だと申し上げるところながら陽気なのは苦手だと申し上げつつも、結局はこれのどこがサイケなのかわからないっていう消化不良的な印象を残したままとなるんです。
勿体ない話だ。