Remains To Be Heard (The Aynsley Dunbar Retaliation)

通算4枚目にしてラスト・アルバムとなる本作は、全10曲中、リーダー兼ドラマーのエインズレー・ダンバーの参加したナンバーが4曲のみという変則的な内容。ここでダンバーに代わってバンドの中心となるのが、ジミ・ヘンドリックスも絶賛したリード・シンガーのヴィクター・ブロックス。さらにゲスト・シンガーとして、ジョアン・ケリー・タイプのカントリー・ブルース・シンガーである奥さんのアネット・ブロックスが参加。ダンバー在籍時のタイトなブルース・ロックとはひと味違ったグループのレイドバックした表情を伝える異色の1枚。

The Aynsley Dunbar Retaliation はオリジナルアルバムの3枚ともずっぷりブルージーでどれを聴いてもいいかと思うのですけれども、私が好んで聴いている・・・とはいえ基本的には全部流しっぱなし・・・のは 4th の Retaliation (1970 年リリース)で、Aynsley Dunbar といえばその経歴からいって私なんぞがどうこういうまでもないんですが、ドラマーなんですね、って今知るくらいに存外知らないでおりましたし、レビューにもあるとおり、4曲しか参加していないってマジかよがっくり、みたいな話であります。

アルバムジャケットが全作とおして Hipgnosis なんだということなんですが、皮肉にもこのラストアルバムが一番彼ららしいという。 ともかくも、血の底まで連れてかれそうな Downhearted がなにしろいい。

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