謎多きどころか謎しかない1枚。 Gert Thrue という人がデンマーク人なのかどうかはわからないながらも、Stuk というデンマークのレーベルからリリースされたオランダ盤・・・もうわけがわからない。 ご本人は鍵盤系楽器を駆使しまくり、ゲストとして無名なドラマーが二人参加しているという、唯一作なのでこれ以上の情報はなく、だったらそのジャケットは誰が描いたのよとか、知りたいことは山程あるんですよね。
1975〜76年に作曲録音され1977年にリリースされたということと、やれ Moog や Roland やらのシンセを使っていることもあって、どうなんだろうと思うかもしれないんですけど、
聴いてみればわかるとおり、というか予想を遥かに上回るスペースっぷりというかフリークアウトっぷりなのが1曲目。 これを聴くためだけに存在するようなアルバムであり、どういう頭の構造をもってすればこうなるんだろうといよいよ謎は深まるばかり。 ピッチベンドを中途半端に操作したのが最高の効果をもたらして、サイケやらなんやらを軽く突き抜けてしまってます。
恐ろしいわ、これ。