安田南というと、私のなかでは長らく「ステージを占拠されたひと」というイメージが強く、はっぴぃえんどのみなさんが逃げたというほうに注意がそらされてしまう始末なのではありましたけれども、その破天荒なキャラクターはさておき、いやさておかなくて、デビューアルバムがライブっていうくらいにちょっと異質な感じがして素敵。
ハツラツと書くとちょっと違う気もするし、元気いっぱいなのかどうかはさておくも、もちろんボーカルもそうだけど、演奏も瑞々しい若さがあるのが不思議なことに意外。 申し訳ないのですけれどもジャズシンガーとして評価しているので、これか次のアルバム(スタジオ録音)がいいなぁとは思うんですが、出自を考えると3枚目が一番「らしい」んだろうなって思います。
-型破りのジャズ・シンガー安田南のデビュー作–
<収録曲>
1.グレイヴィー・ワルツ
2.バイ・バイ・ブラックバード
3.グッド・ライフ
4.チェインズ・オブ・ラヴ
5.サマー・タイム
6.イエス・サー・ザッツ・マイ・ベイビー
7.アイム・ウォーキン
8.グッド・モーニング・ハートエイク
・安田 南
安田 南(vo)
山本 剛トリオ 山本 剛(p)、福井五十雄(b)、小原哲次郎(dr)
大友義雄(as)
【1974年2月19日録音 青山ロブロイ】