Niteflyte

スタジオ・ワークで名を上げたギタリスト、サンディ・トレノ(キューバ出身)と、マイアミで活動していたヴォーカル、ハワード・ジョンソンの2人組。リリース当時も、トレノの傑出したメロディ・メーカーとしての才能と、爽やかなサウンド・プロダクションが高く評価され、後にAORファンから支持を集めた。穏やかなカッティング・ギターとトレノ&ジョンソンのヴォーカルが絡み合う傑作「イフ・ユー・ウォント・イット」を筆頭に、キャッチーなメロディと巧みな演奏が心地よく融合されている。デヴィッド・サンボーン(sax)、スティーヴ・フェローン(ds)らが参加。

キューバ出身のギタリスト、サンディ・トレノと、マイアミで活動していたヴォーカル、ハワード・ジョンソンの2人組。このセカンド・アルバムは、“Hey,Hey,Hey,You!”のフレーズでお馴染み「ユー・アー」から始まり、涙腺を刺激すること必至のバラード「ユーアー・ブレイキング・マイ・ハート」、ロマンティックで憂いを秘めたギター・インスト「アリシアズ・ソング」など、素晴らしいメロディー・ラインと小粋なアレンジ、巧みな演奏が一体となったAORの傑作といえる出来栄え。

「がんばりましょう」もしくは「Sparkle」の流れで辿り着く NiteFlyte。 前者については言わずもがなで、それどころか「引用」とか「サンプリング元」っていう言い方をすればクレジットについては気にしなくてもいいことを証明したことで画期的ではあるけれども、後者については「元ネタ」っていうほど元ネタかなぁっていうのが正直思うところ。 それどころか NiteFlyte に相当影響された部分があるんじゃないかって考えたほうが妥当だし、そうすれば大昔にラジオで例の「If You Want It」をカバーしたのも頷けるというもの。

AOR の線で語られることが多いようですが、もとがギタリストのユニットなんでロックはもちろんのことコッテリしたソウル/ファンクもお得意だし、脱線気味にレゲエまでやってお茶を濁す器用っぷり。 結局は2枚だけリリースしたこのユニット、1枚目(1979年)と2枚目(1981年)の間が比較的近いんで、双方に違和感というかブレがなく、そもそもCD化このかた日本盤ばっかり出ている不思議さもあるものの、なんなら 2in1 にすればいいのになんでしないんだろうというもうひとつの不思議さもあります。

Make It Right という曲が好きだ、あたしゃ。(もしかしたらつべから引用できないかも)

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