Come To Me (Ghisly Brown)

Ghisly Brown というおフランスの女性が 1981 年にリリースした唯一作。 いろんなところで女性シンガーだと書かれていますけど、一聴して思うのは、シンガー上がりじゃなくてなんやモデルかなんかをしている彼女のアルバムを作ろうじゃないか的な経緯で制作されたものなんじゃないかっていうこと。 歌専門っていう感じがしないんですよねまったく。 それとも Zouk ってなにしろこういうものなのかしら。

なにしろ圧倒的に情報がなく、Douglas Mbida という人と Evelyne Johnson-Bamy という人が主だって曲を提供し、前者がアレンジやディレクションをしたようだっていうことと、ジャンルレスっていうかいろんなジャンルをごちゃまぜにしてるので企画物っぽさが濃厚だということ。

なんですが、この竹の柄の傘(和傘?)をさしているアルバムジャケットがよくて。 それぜんぜん音楽と関係ないじゃん、とか、裏ジャケットがいよいよ意味不明だし、とか、いろいろありますけど忘れてほしいそういう余計なことは。 アルバムジャケットが秀逸すぎて、この写されている女性が歌ってるんではないんだよね?的な、もっとムサいおっさんのインストものなんじゃね?だなんてまったく筋違い且つ当たらずとも遠からずにみられてしまうくらいの話なんで困ります。

オリジナルはメガレアらしいんですけど、数年前にオリジナルから3曲削ったブギーなリコンパイル盤がリリースされたそう。 でもデジタル・ダウンロード版はオリジナルどおり9曲収められておりますんで、削られた3曲の捨て曲っぷりを堪能するもよし、全体を漂うおフランスっぽさを味わうもよし、であります。

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