Patrice Rushen を聴くんであればベストがいいんだろうけど、そのベストはおおよそが Elektra 期のそれであろうしその選択に誤りは決してないのではありますが、これらで聴かれるバタ臭くない洗練されたソウル/ディスコな曲調をして彼女の全てだと感じるのは結果として寸足らずなのでありました。 そもそもピアニストであり、どういうわけかこういうポストディスコに偏った感が強いながらも自身はセッションミュージシャンなのだそうで、Elektra の前は Prestige というジャズ系のレーベルから3枚、ジャズ・ファンク/フュージョンのアルバムをリリースしておりまして、大変に興味深いし内容もいいんでありました。
でも、やっぱり Forget Me Nots はいい曲だし、ベストじゃないとしたらこの曲が収録されているオリジナルアルバムで、彼女の最大のヒットとなったこのアルバムを選ぶってもんです。 できるだけいい音で聴いてほしい。
才能が溢れちゃってるんだな、この人は。