Windflower の 1974 年リリースの唯一作。 Baháʼí というのがなんなのかわからなかったのですけど、バハイ教のことらしいんです。 時代も時代ですし、結成された 1972 年当時のアラスカではそんなコミュニティがあったのでしょうし、オリジナル盤が自主制作だということもあり、マイナーここに極まれりっていう感じですけども、そんなシーン(シーンといっていいのかわかんない)がなかったらこの世の音楽はもっと早くにつまらなくなっていたかもしれません。
それでもこの唯一作は、バンド結成でいきなり録音されたわけではなく、なんとヨーロッパツアー(バハイ関係だったのでしょう)をしてからのちにミュンヘンで・・・満を持して・・・録音されたもよう。 ですので、演奏がこなれています。 なにしろ宗教色が強い印象がありがちかもしれず、ここまで読んでそんなふうに思ってしまったらごめんなさいで、実際のところそんなでもないんですよね。 かなりフォーク寄りのフォーク・ロック。 時代の割にはさほどにサイケ色はありませんで、これより少しでもフォークに寄ったらもう苦手の範疇に入っちゃいそうな、ギリギリ感が個人的にはありますけれども、演奏良くハーモニー良く、隠れた名盤だと申し上げていいです。