Albatross という名前のバンドはこの世にたくさんありましょう。 こちらイリノイ州ロックフォードのバンドで 1976 年にリリースされた唯一作。オリジナルはメガレアだそうでブート(というか非公式)がときたまリリースされ、中には日本のレーベルもあるとかないとか。
で、Discogs にエンジニアだった Tom Lehman さんのレビューがあって、これがたいへんに興味深い。
内容はプログレ。 シンフォニック系プログレで、YES や ELP の影響を強く受けてて YESクローンと評されたこともあったそうなんですけど、そこまで詳しくない私に言わせれば、かなりオーソドックスなシンフォロックであり、当時としては相当な機材を使って録音されており(録音環境としては好条件だったでしょう)、内容も悪くはないんですが、いかんせん時代が悪かったようです。 プログレが斜陽しまくりの時代だったそうで、結局売れず、全然売れず、バンドはプログレを捨ててカバーに走り、そして崩壊したのだそう。
なので変な方向に向く前の貴重で純粋な演奏が残されたわけで、これはたいへんに素晴らしいことだと私は思ったのでした。