「Best Of My Love」の大ヒットを記録したのが1977年。その勢いもそのままに翌年リリースされ、カリンバ・プロダクション絶頂期のサウンドが味わえる好盤ながら、現在は国内、海外盤ともに廃盤状態。カタログとしては必須ともいえるクオリティを誇る78年作『SUNBEAM』が久々のリイシューです。典型的としか言いようのないダンス・ナンバー「Smile」からまさにカリンバ色全開。スロウ、ミディアムもバランス良く配置され、単なるポピュラーなディスコ、ダンス・クラシックのアルバムとしてではなく、ソウル・サイドからも充分に評価出来るであろう好盤。「今年はディスコが来る~?」と一部方面からの声がある2011年。様々なリリースも予想されますが、このような定番がきっちり手に入れられるような状況であることが一番うれしいと改めて感じさせてくれる、英エクスパンションのグッジョブです。
Emotions となると EW&F であり、そりゃ Best Of My Love だったり、そのものズバリな Boogie Wonderland なんでしょうけど、Alton Macclain & Desitiny からの流れでディスコというよりネオソウルな流れで聴きたいとなると、この Sunbeam だったり(1978 年)次の Come Into Our World(1979 年)がいいと思います。
それでもプロデュースがモーリス・ホワイトなんで、どうしたって EW&F になっちゃう。 そのへんを差し引きして聴けるならば Emotions は相当にいいんですよね。 ちなみに 9 曲目の Spirit Of Summer はなんと、デオダートの作曲であります。 ここにもつながるのか・・・奥深い。