コロナ陽性で自宅待機をしながらうんうんうなされていた頃に Sylvie と同じくらい聴いていたのが Nana Caymmi でありました。 中でもこの 1976 年リリースの Renascer はジャケットとタイトルが良くてついつい聴いてしまうところですが、この後の Nana (1977) と Nana Caymmi (1979) は通してリピート再生していました。 話は変わりますけど同名アルバム(しかも自身の名前)が何枚も出るっていうのはなんだろ、他の歌い手さんでもないではないんですけど Caymmi 家の伝統ですらありそう。 つっても父である Dorival Caymmi はそんなことなく、実際は 兄 Dori Caymmi がそうだったっていうだけの話ではあるんですが。
閑話休題見た目の話をしてはいけないんですし、ジャケットを眺めながら聴く今日この頃ではないんですが、それを別にしても Nana Caymmi は若い頃の方が個人的には好き。 貫禄という面ではこのころから、というかキャリアの最初からありますから。 それにしても私はどうだろう、60年代70年代のブラジル音楽が好きなんだなぁとつくづく感じるところではありますけれども、その実ブラジル音楽に限った話ではないのでありまして、欧米の80年代音楽が最近になってやっとこさ聴けるようになったのと同じように、コロナを経て一皮むけたあたし、ブラジル音楽にも80年代の波が来ちゃうのかしらんだなんて戦々恐々なのではありましたとさ。