GENERAL MAGIC

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『GENERAL MAGIC』は、これまで語られてこなかった、素晴らしいビジョンと壮大な失敗が世界をどのように変えたかについての物語です。私たちの日々の生活に密接に関わるデジタル機器についてのアイデアが、1990年にアップルから「次の大きなもの」を生み出すためにスピンアウトした、シリコンバレーの新興企業で生まれました。初代Macintoshを開発した伝説的なチームのメンバーら、歴史上でもっとも才能のあるエンジニアチームが集まったその企業が、ゼネラルマジックです。同社で育ったエンジニアたちが後に「iPod」を企画し、「Android」を作り上げ、「eBay」を立ち上げ、さらにはアメリカ政府のCTOにもなりました。この映画は、そうしたゼネラルマジックの綺羅星のような“マジシャン”たちの記録です。

骨董のような昔からの Mac 好きからすると、アンディ・ハーツフェルドとかビル・アトキンソンとか、名前を見ただけでどうにかなっちゃうところでして、macOS がまだ Mac OS だったころに出版されたアップル関連の書籍なんかでともすればすぐさまジェネラルマジックがジェネラルマジックがっていう話になったのも、Newton があるじゃんアップルにはさっていうのをさておいて初代 Mac の開発者が集まったからにほかならないのだろうよ。

ただ私自身は今でさえスマホに猛烈な興味も湧かないくらいですから、これとか Newton とかにも本来であれば更に興味は少なく、それよりなによりあの伝説のチームが沈没した、その沈没っぷりを眺めてみたいとの想いでこのドキュメンタリーを観たのでありました。

そしたら破産、解散っていうあたりの暗黒っぷりは凄まじく、軽い気持ちで沈没っぷりとかいってホントにごめんなさいっていう話でありました。 ごく簡単に言えば時代が早すぎてチップが遅すぎたっていうことなのでしょうけど、悲運この上ないのには違いないわけで、そこらじゅうに教訓を垂れ流す恐るべきドキュメンタリーなのでした。 なにしろ見ごたえがあった。