おそらくは macOS Ventura 13.3 のβ版から起きはじめ、そろそろリリースされるであろう同 13.4 でも起き続ける厄介な問題。 こういうのはデスクトップ型のパソコンを使っているときには気づきもしなかったですし、そもそも LAN アダプタがついているノートパソコンであっても気づかなかったでしょうし、っていうか前のシステムではちゃんとそれぞれを認識していたのに、なんだったっけ新しく導入されたカーネル機能拡張でしたっけ?でいろいろな問題を引き起こしている件ってどうなのよっていう話。
LAN アダプタがついていないノートパソコンでは USB からつなげる LAN アダプタをしてネットワークに有線接続するのでありまして、遅くても構わない環境であればいいのでしょうけど、一刻を争う仕事環境であったり、マスクでサーバ接続を制限されている環境であったりすると、いやいやいくら 1.2Gbps だとはいったって WiFi が有線に勝てるわけはないのでちゃんちゃらおかしいよっていう・・・それはともかく、有線 LAN 環境を用意するために外付けの LAN アダプタを用意することになるのですが、最初に買ったアダプタが他の機能も含めて超最高♡っていうんで違う環境用にも同じものを買っちゃってつけちゃったりなんかすると困ったことになる「ようになった」んですよね。
上のスクショはシステムを起動した直後のもの。 AX88179A っていうチップを使ったアダプタを、しかも同型のアダプタを2つ持ってまして、自宅用と仕事場用とで使っています。 後述しますけど、そのアダプタはいわゆる USB-C ドックでありまして、HDMI 経由でこれまた同型の 4K モニタにつなげています。 で、システムを立ち上げた直後はこんなふうに「つなげてあるものはつながってる」し、そうじゃないものはそうじゃないっていうことになってますが、これでもってパソコンをスリープさせて別所に移動し、そこのハブ(アダプタ)につなげてスリープ解除しますってぇと、両方のアダプタに接続されていることになっちゃうんです。 すみませんスクショなくて。 でもそうなるんです、そうなるようになったんです。
一番の解決策は、macOS がこの致命的な不具合を解消してくれることなんですが、期待はできません。
で、これまでは暫定的な対処として、自宅では有線 LAN を使わないっていうふうにしていました。 ネットワークには WiFi 経由で接続して、隣りにあるファイルサーバとのやり取りは Dropbox を経由するっていう超宇宙的な対処方法。
でもそこそこに、とくにこないだの連休中はなんだかんだと有線 LAN のマスクにおじゃましたいことが多くて難儀しました。 なんなら仕事場の設定を無効にして自宅の設定を有効にして・・・っていう根本的な対応をしたはしたんです。 でも連休中に仕事場に行かなければならないことがあって、行ったら行ったで「ネットワークにつながりませんが!?」ってなっちゃった。 それぞれのアダプタのマスク設定が違うんで、どっちでもどっちにもなるっていうふうにはできないんですよね。 仕事場のほうを DHCP サーバに任せるようにすれば、自宅もそうすることによって問題はそもそも解決するんですが、つーか解決策はいろいろあるんですが、諸事情でそれらの策を採ることが難しいんですよね。
そんなこんなであれこれ解決策はあるんですが、ちょっと目先を変えた解決策を考えました。 以前使っていた USB-C ハブを自宅では当分使うっていう。
このハブの LAN アダプタは Realtek のチップを使っていて、これまで使ってた ASIX のとは違うんで、明らかに別だからそれぞれを別物だと認識するかな?ってやってみたらそうでした。 それにしても Realtek はチップ番号を表記せずに(ioreg でもわからなかった)USB 10/100/1000 LAN と表記するのに、なんで ASIX のはチップ番号を出すのよっていう話でもありますよね。 それだとユーザーはわからなくね?って思うんですよね。
ということで違うチップのアダプタを使えば大丈夫!っていう結論が導き出せるんですが、現実的な問題でそうも言ってられないんですよね。 メーカー別で対応できるかもしれませんが、どのアダプタがどこのチップを使ってるかって、そうそう技術仕様をこうかいしているわけではありませんから、ネットで検索したくらいではわかりづらいんですよね。 ときたま「ネットにつながらなかったらシステム設定のネットワークに AX88179A っていう表記があるか確認してください」っていうそのものズバリなマニュアルがあったりなかったりしますけど、それって多分 ASIX 系チップを使ってるアダプタだけでしょうし、マニュアルなんてないアダプタやハブが殆どですからねぇ。
暫定的な対処はできたんですが、別の問題が起きもしました。 これは有線 LAN のことではなくて、前述したモニタ解像度のこと。 前に使ってて今回自宅で使うことにした USB-C ハブの HDMI からは、4K 30Hz までしか使えないんですよね。 これを知らずに意気揚々と 4K モニタを買って「映らない!」って泣いて結局はノートパソコン本体から DisplayPort でモニタにつなげたっていう笑い話もあったり、それじゃ困るって言うんで 4K 60Hz 対応のハブを買ったっていう、なんか散財しまくってるだろうって思うんですが(キーボードの巻、っていうのもあるし)、こないだシステム側からなのか 30Hz のリフレシュレートが選択できることを発見したので、なんなら渡りに舟じゃないですか!っていう目論見があったはあったんです。 でも、実際につなげてみたら、4K 30Hz が設定できないんですよ。 ハブはそう謳ってる、システムは対応した、なのにできないという。 すっごい板挟み感です。
そうはいえあくまで暫定的な、実験的な対応ですので、解像度をいい感じに落としております昨日のうちは。
自宅でも仕事場でも同じ環境にしたいっていうのは、これまでのテレワーク環境から脱却した向きには存外多くなりそうなのかな?いやそんなこともないだろう!って話なんですが、ともあれ私はそういう環境をつくってて、こんな悲しい不具合に遭遇しました。 対処策はいろいろあるんですが、前にも書いたとおり、システムが余計な不具合をつくったんですからシステム側で対処してくれればいいだけのことなんですよね。 まったく余計な仕事を増やしてくれるよなー。
追記:新しくハブを買い足すっていう選択肢はありません。
追記:仕事場でのモニタ環境