シングルなし、アルバムこれだけ。 よくあるレビューで「だいたいがシングル 1 枚か 2 枚かくらいしか出せないところをこのバンドは」みたいなことが書いてありますけど、Sceptre はシングルすらない(らしい)んですから出自がそもそも違うんじゃないのかなぁ。 このアルバムにしたって 1984 年に Gray Diamond Records というところからリリースされていて、カタログナンバーが GD 001 で、っていうかこれしか出していないレーベルだもんですから、よくはわかりませんけど自主制作だったんじゃないかって思うんですよね(オリジナルのミントなんて存在するのだろうか?)。 売上が乏しかったのはそもそものプレス数が極端に少なかったからだそうで、そのことからも自分たちでこさえて手売りしたとかそういう感じだったんじゃなかったのだろうか。 むべなるかな。 やっつけ仕事っぽいジャケットも許してあげられます。
バーミンガムで活動していたというかられっきとした UK レゲエなんでありまして、ARIWA あたりからリリースされていてもおかしくない出来栄えで、なんといってもオールドスクールなのがいい。 しかもダブが標準装備の曲もあったりで、特に女性のボーカルがいいんですよね。 ラヴァーズ・ロックに振り切れておらず、あくまでもオールドスクールなレゲエをやってます感が心地いい。 ちなみにこの人、Jean McLean というお名前だそうで、調べてみるとストリーミングとかでもソロ名義の歌を聴くことができるんですけど、なんか今ひとつなんですよね。 押し並べてソロはいまいちっていう女性シンガーが多いです。
いい曲たくさんあるんだけど、私は Me On My Own という曲が好き。