イギリスの Nirvana の結成は 1965 年だったのだそうな。 1st をリリースした 1967 年の時点でポップなサイケデリックを演奏しておりものの地味で、メンバーは抜けていくわアルバムリリースを拒否されるだの散々な目に遭って最終的にはメンバーが一人になってしまうという「ロックあるある」の元祖みたいなバンドなんではありますが、じゃぁその残ったメンバーである Patrick Campbell-Lyons のソロ名義でもよかったんじゃないか?って思って調べたらソロ作が 1973 年の時点であると(未聴)。
でも、バンドといいますかメンバーがどうといいますか、そういうのを無視してアルバムの内容だけで見れば、段々に興味深くなってるのがおもしろい。 オリジナルとしての Nirvana の最後のアルバムである本作ははからずも、いや以前発表した曲を再演しているところから何かしらの意図が見え隠れするものの、はたまた前述のソロ作の1年前にリリースされたことも相まって、さすがにサイケとは言えず、その代わりにソフト・ロックという地平に着陸したことでバンド名義としてオチがついたのでしょうか。 そもそもポップなサイケではありましたが、ここソフトロックに至るただの経路でしかなかったのかもしれません。
Local Anaesthetic のとっつきにくさもいいんですけど、こういう素晴らしいアルバムが作れるんだから Patrick Campbell-Lyons と言う人は侮れない。 ソロ作を聴いてみたいけどやっぱり怖い気もする。