先のヴァージン VS のライブ盤で「いとしの第六惑星」のヴァージン VS 版というものを聴くことができて、正直「うへ〜」って思ったのではありますけど、永遠の遠国の制作開始が 1977 年で、「永遠の遠国コンサート」の CD っていうのがその千秋楽の 1978 年 11 月の収録、「乗物図鑑」の録音が 1979 年 11 月でその頃にはバンド結成の声がけが始まっていて、1981 年に 1st リリースと、そういう経過ともなりますと前述のヴァージン VS 版「いとしの第六惑星」はレパートリーとして安定していたのではないかと思ったりもしますし、「永遠の遠国コンサート」での演奏はレコーディングとほぼ同じの渡辺勝バンドである点を考慮するともしかしてこの時点でレコーディングは済んでいたのではないかとか、調べればわかるかもしれないことをつらつら想像してみたり。
「スターカッスル星の夜の爆発」はヴァージン VS の「スター☆クレイジー」にも(ダイジェスト版として?)先に収録されていたりと、この「永遠の遠国」制作の暗礁の乗り上げっぷりがすごいことになっていたのがまざまざとわかるのですが(棚上げされたらしいですし)、かえってこれが怪バンドであるところのヴァージン VS での 、自身の名を「A児」と変えてまでその振り切り方を極端にせしめたことに繋がるのでしょうし、座礁から緩やかに「あがた森魚」へ還っていく、その目的地がまさに「永遠の遠国」だったのかと、今更ながらに感じる所です。
キャラメルセット、シガレットセットそしてチョコレットセットと盤それぞれに名がつけられ、3枚めのチョコレットセットにライオン・メリィや関端ひかるのクレジットが目立ち、機材からしてからに明らかに「 VS 後」。 「スターカッスル星の夜の爆発」もこの盤に収録されていますし。 そんな変遷を辿れてしまうのも驚異的なことですが、二十世紀完結編では未発表曲まで収録されていて、「ありがとう」のカバーまである。 結局この二十世紀完結編があったことで我々は救われたのかもしれません。 くわばらくわばら。