1960 年代後半の MGM でありますから言わずもがな。 なのではありますが、前述のとおり Bosstown Sound というものは広告方法を指すのであって、決して音楽のジャンルではない、という話。 とはいえ Bosstown Sound といえば Orpheus あたりが代表されるバンドだったようです。
じゃぁどういうジャンルなんだ Orpheus たぁ、と言われれば、これがなんとサンシャインポップ〜ソフト・ロックっていう、好き物にはたまらないものでありまして、後期になると多少アクが強くなってしまうものの、1st(1968)でいきなりのサンシャインポップですから。 そして同じ年に、まさに立て続けにリリースされたところからも MGM の並々ならぬ組織的誇大広告への乗っかり度と申しましょうか焦燥感が見え隠れするのですけれども、この 2nd「Ascending」からソフト・ロックに舵を切るのであります。 そして 3rd も同じ様な傾向でありつつ、1971 年にリリースされた 1st と同じくバンド名を冠した 4th は MGM からのリリースじゃない、と。 なんかもう MGM が可哀想になってくるところですが、まぁそれはいいや。
ということでサンシャインポップの 1st もいいですし、ソフト・ロックな 2nd、3rd も捨てがたい。 そんな貴方のために 4in1 のコンプリート CD が 2001 年にリリースされていたんですね。 これがあればいいじゃんっていう話なんですけど、今更流通していないでしょうから、普通にストリーミングで聴くっていうもんですね。