Step By Step (Thee Sixpence)

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サイケ系コンピレーションでよく見かけるカバー、特に Strawberry Alarm Clock のカバーをしているところでどうしても目立ってしまう、Thee Sixpence というやたら威勢のよいガレージパンクの走りのようなバンドこそが、All American という弱小レーベルと契約した Strawberry Alarm Clock そのものだと知ったのはつい最近のこと。 その活動中にシングルしかリリースしていないわりにこういった CD が後々出るのも Strawberry Alarm Clock の名前があったからこそ。

どちらかといえばソフトロック、ただしかなりサイケに傾いている Strawberry Alarm Clock というバンドを私は決して嫌いではないんですが、違和感が残るのも確かな話で、どうしてまたデビューアルバムの 1 曲目が 8 分もあるのよっていうところから始まって、まるで重箱の隅をつつくような事になってしまい疲れてしまうこともままあるのですけれども、それもこれも Thee Sixpence あってこその Strawberry Alarm Clock なんだと。 元がいいバンドなんだからサイケに飾ればもっと売れるんじゃね?っていう作戦はまんまと成功したんですなぁ。

サイケはおろかソフトロックにまで足を突っ込んでいる Strawberry Alarm Clock なんですが、最初からそうではなかったことがこの編集盤から聴き取れます。 若さほとばしるせいなのかなんなのか、元気いっぱいな演奏。 カバーも Hey Joe だの Love だのよくやるもんで、順を追って聴いていくと突如としてファズが鳴り響き、多少苦笑いしてしまうのであります。

褒めちぎってしまったけど、ちょっと音が悪いのが難点。

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