こうやって全演奏を CD 販売するだろうとは当時のメンバーさんは思いもしなかっただろうし、そもそもイベント出演時の演奏ということもあり、荒っぽいのはしょうがないとしても、Live in London と同じバンドなのだろうか、っていう印象を残す1枚。 またいつか聴き直すこともありましょうが 1975/09/21 Kyouritsu-Kodo (Official Historical Bootleg) を初めて聴いた時の興奮がここになかったのは、ライブソースをいくつか聴いたという経験がいわせるものなのだろうか。 なんかすごい(レビューとかで)絶賛されていますけど、そこまでなのかなぁっていう気がしてならない。 そういう意味でコレクターズアイテムなのかなぁと感じたところ。 スリーブの(たくさんある)写真は見ごたえがあります。 リーゼント・・・
未発表曲の「ロックンロールバンド」は、どうしてこういうスタイルのボーカルが入るのか微妙に不明ながらも、のちの高中正義とサンタナのジョイントライブを彷彿とさせる(いやそんなにはさせない)Soul Sacrifice っぷりで、サディスティックスではなくミカバンドで演奏されているという意味合いにおいて、唯一聴く意義がありました。 仮タイトルだったんだろうな、とも思った。
ちなみに、♬エバラ焼肉のタレ っていうのを、♬オノデン坊やが未来と遊ぶ っていうのを、ちいさいときの私はミカさんだとばかり思ってたのですけど、この音源の初っ端で「やはりそうだったのでは?」とかわけのわからない再確認をばしたのではありました。
1974年、郡山ワンステップフェスティバルよりサディスティック・ミカ・バンド!!(初出音源含む!!!!)ウッドストックに触発された福島郡山の一青年が主催、仲間と共に4年がかりで作り上げ、内田裕也と石坂敬一がプロデュースを買って出て、1974年8月福島県郡山で行われた「ワン・ステップ・フェスティバル」。「街に緑を!若者に広場を!そして大きな夢を!」を合言葉に8月4日から10日まで、39組の日本ミュージシャンに加え、アメリカからはヨーコ・オノ&プラスティック・オノ・スーパー・バンドとクリス・クリストファーソン&リタ・クーリッジも参加した日本初のロック・イベントであり原点である。
本CDは、最終日8月10日に出演したサディステッィク・ミカ・バンドの演奏全てを収めたもの。名盤『黒船』のリリース(同年11月)を控え、「塀までひとっとび」からスタート、中でも小原礼が作ったラテン・ロック・フレイバー溢れる12分近くの「ロックンロール・バンド」は本盤でしか聴くことが出来ない貴重なもの、またこの頃のライブ定番「銀座カンカン娘」も初めて収録、さらに定番ナンバー「タイムマシンにお願い」は珍しいアレンジで、など聴きどころ満載の40分弱のステージをMCまで漏らすことなく丸ごと収めた。単なる記録ではないミカバンドの1つのライブ作品として重要なアルバムだ。