1974 年リリースの俗称 Black Tamba・・・なんだけど、今調べてみたら同じ RCA Victor でもジェット機内のイラストのバージョンもあるみたいで困惑・・・なんだけど(繰り返し)、更に調べてみたら
This cover version was sponsored by Varig Airlines as they gave this LP as a gift to their passengers on their DC-10 flights to the USA.
https://www.discogs.com/ja/release/2429566-Tamba-Trio-Tamba
とのことで納得。 基本 Black Tamba と翌年リリースの Blue Tamba っていうことでいいみたい。
なんていうのはさておいて、Black Tamba の前のリリースが 1969 年っていうことで、時間が空いたのはブラジルの軍事政権の影響もあったそうで、Luiz Eça はこの間に重要なアルバムを残しています。 ソロ名義で Piano E Cordas (1970)、そして最重要アルバム Brazil 70 (1970)。 Luiz Eça Y La Familia Sagrada でこれまた「俺的最重要アルバム」La Nueva Onda Del Brasil (1970) って、そこは 1970 年だけなのかっていう話でもあるんですけども、Luiz Eça 至上主義っていうか Luiz Eça こそが Tamba Trio って思っている当方としては、トリオから抜け出してメキシコくんだりでいい仕事してたんだなぁって空想すると、じゃぁ戻ってきて Tamba Trio あるのかって話に行き着くわけですが。
結局は黒と青と出してうやむやになったっぽいトリオですが、私はなにかっていえばこの黒を繰り返し聴いています。 いわゆる MPB からのフュージョンの流れも汲みつつ、ジャズ・サンバのツボをおさえた良盤なんですが、よくよく聴いてみるとこのサンバには熱がないんですよね。 ジャズのクールさが一歩前に出ているような、それだって 1974 年でこれなのかと驚くような素晴らしい内容なんですが、それもこれも Luiz Eça のおかげなんだろうな〜って能天気に考える私なのではありました。
ちなみに Tamba Trio の前半で私が好きなのは Quarteto Em Cy と組んだ 1966 年リリースの 1 枚です。