The Sea-ders、あるいは The Cedars は、1966 年に(おそらくはレバノンの)Symbol / Richaby Enterprises からシングルをリリースし(このレーベルが他にレコードを出しているか不明)、それが売れたとかで Decca がソッコで契約をし、何枚かシングルを出したものの、さっぱりな売り上げでうやむやにいなくなった、元はレバノンのビートポップバンド。 Decca がイギリスのレコード会社だもんで、イギリス系サイケコンピに収録されているっていうわけなんですね、例の Perfumed Garden みたいに。
正直勉強不足でレバノンのことをよく知らず、首都がベイルート・・・はぁベイルートなのか・・・っていうくらいの認識だったんで、1966 年にそこでシングルがリリースされ、チャートインするっていう構図がまったく見えてこなかったんですけれども(今でも見えませんけど)、第二次世界大戦後は自由経済を採用し「中東のパリ」と呼ばれるようになったそうで、また、そのフランス経由で西ヨーロッパの影響を受けた音楽シーンが形成されていた・・・まさにここへ着地しましたですなぁ。
ともあれバンドはイギリスに渡ったわけで、そんな 1967 年のイギリスに行ったら奥さん、影響されないほうがおかしいわけで、中東っぽさを妖しく残しながらビートポップをぽこぽこリリースしちゃうんですから、逆になんで売れなかったのか不思議なくらい。 イギリスさんからすればそんな中東っぽさが胡散臭く見えたのかも知れないねぇ。
なにしろ売れなかったのがおかしいと思えるくらいに佳曲のオンパレードです。 これは掘り出し物ですよ。