ボサノヴァの永遠のマスターピース!1964年発表のデビュー・アルバム。メネスカル、テノーリオ・ジュニオル、デオダート、ルイス・カルロス・ヴィーニャス他錚々たるメンバーがバックを固めています。
ずっと「SOFTLY!」が最初のアルバムで、それをしてセルメンに加入したのだとばかり思ってましたが、全然、ぜっっんぜん違うんですね。 よくよく見てみれば「SOFTLY!」も Brasil ’65 も 1965 年でして、 Brasil ’65 は Brasil ’65 で、そもそもが The Sérgio Mendes Trio 名義の「Brasil ’65」っていうアルバムなんですね。 ややこしいんだよ! っていうか知らないままでいて赤面の至りではあります。
それにしても豪華な制作陣で、オリジナル盤の情報に目を通してもらえればいいかと思いますけれども、充実しまくりの作詞作曲陣もそうですけど、演奏陣がそれに輪をかけてすごい。 そもそもプロデューサーが Roberto Menescal っていうところから驚きなんですが、ピアノだけで Deodato でしょ、Luiz Carlos Vinhas でしょ、そして非業の死を遂げた Tenorio Jr. なんですから。
ギタリストでもある Wanda Sá でありまして、テクニック的にちょっと違うけど Joyce に通じるところもあります。 上手いんだか上手くないんだかわからないけど内に秘めたる叙情的なボーカルっていう面では Astrud Gilberto に通じるところがあり、意外といっては失礼に当たるかもしれませんがお年を召されてからのほうが味わい深くなってよかったりするのは Gal Costa に通じるところがあり、このあたりはそういう面からしても非常に興味深いですなぁ。