1967 年リリースの唯一作。 サンシャインポップの最評価で CD 化された、元はロスアンジェルス出身の 3 人組。 それぞれがそれなりのキャリアを有していて、経緯はわかりませんけど集まってフォーク・ロックをやっていたら時代が時代だけにサイケデリックのアルバムに結実したもよう。
サイケデリックとはいえ荒々しい方に向かわなかったのは各々の出自によるところなのかもしれませんし、曲もアレンジも完成度が高く、当時の充実した音楽シーンを垣間見られるよう。 いきなりソフトな Pretty Things かと思いきやフォーク・ロックになったり、サイケなアレンジをチラ見させたりしてバラエティーに富むところが強いですし、なにしろコーラスワークがとてもよくて、その線から言えばサンシャインポップだよねっていう話。
始まりの「なんとなく感」が最後まで続いたようで、唯一作なのはさておいてその後のメンバーの活動がよくわからないというのもなんともはや。 こんなにいいアルバムを作ったのになぁ・・・って、ご多分に漏れずこれも売れなかったのかな、当時は。