ダブは理工系の音楽だと思う。 ですからオリジナルのあとにヴァージョン(ダブ)が続く場合、理詰めにするとどうなるかっていう検証をしているんだっていう印象を私は持ちます。
それはさておき(おい)Ras Imru Asha という人は謎。 基本的には自身のレーベルからのリリースが多いようで、ストリーミング主体の当方としてはなかなか詳細がわからないんですが、そのレーベルがイギリスにあるそうなんで、UK ダブだって言ってしまって構わないかとは思います。 んでベーシスト(見ればわかる)。
Spiritual Warrior は 1996 年のリリースということで、比較的最近(おい)の音源ながらもオリジナルがルーツ・レゲエなので私のようなおじさんもゴキゲン。 んでそのオリジナルがなかなか良いもんですから、ダブ(飛び道具はあるものの比較的オーソドックス)も自然良いっていう、ハートフルな連鎖反応が起きるんですよね。 それは前作の Tribute To Selassie I(1985 年リリース)にしかり、自作の Backs Against The Wall(2015 年リリース)にしかり通ずるところで、もっと評価されていいかと思うのですけれども、なにしろ謎な人なんで如何ともし難い。