なぜ、夜に爪を切ると「親の死に目にあえない」と言われるのか?「孟蘭盆会(お盆)」の起源は地獄での“逆さ吊り”の刑にあった―日本のしきたりや年中行事、わらべ唄の昔話には、どこか不気味なものや、ルーツに恐ろしい逸話が隠されているものが多い。それはいったいなぜなのか。風習に潜む恐怖の謎解きをしながら日本人のメンタリティを読み解く。
妻が読んでいたのを横取りし、調子の悪い中を布団の中で読了したところ。 こういう、恐ろしいとか楽しいとかはさておいて、忘れ去られた、あるいは忘れ去られようとしている風習を知りたくていくつかの書籍にあたったものですけれども、どうも私には合わないことが多くて(小難しくて)、こういう書籍を待っていた感があります。
研究書という体裁でもありませんので、つまみ食い的な編集となってはおりますが、そういうのがとっつきやすさに通じているのだと感じます。 それぞれがエッセイっぽく、なにしろ風習なんて起源が明確であるものが少ないものですから「多分こうなんじゃない?んで私はこう思う」っていう話の持っていきかたはいちいち腑に落ちます。
すべてをすべてというものでもないでしょうから、気になったりとかもっと深く調べたいのであれば、それこそ研究書を読めばいいのであり、その先鋒となるのがこういう書籍の存在意義なんでしょうよねぇ。
牡丹のころだから「ぼたもち」、萩のことだから「おはぎ」。 もうこれだけ知れてよかったに?