シド・バレット全詩集 サイケデリアの天才が生み出した世界 – ピンク・フロイドからソロ作まで

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シドが描いた絵画や貴重な写真のほか、
ピンク・フロイド元マネージャーのピーター・ジェンナーによる序文と、
シド研究の第一人者、ロブ・チャップマンが書き下ろした渾身の徹底解説も収録した、
ファンにとっては永久愛蔵版ともいえる内容。

サイケデリアの天才は何を歌っているのか?
その創り上げた幽幻の世界をさらに趣深く堪能するための一冊。
本書で、シドのソロ作品はもちろん、ピンク・フロイドの全作品も、さらに趣深く堪能することができる。

どうでもいい話ですがシドといえばヴィシャスだろうという貴方だってそうとうの年寄りだし、バレットだろうという貴方だって更に相当だ。 っていうか、今「シド」といえばだれなのだろうか。 日本にそんなバンドだかミュージシャンがいたような気がするけど、日本の話じゃなくて。

サイケデリック好きの私から見れば、この人は神ともいえる存在であり、既にニーチェが神は死んだと叫んでいるのを踏まえて言えば、やっぱりこの人は神様的存在。 共感覚の持ち主っていうところもポイントが高い。

なんてふざけているように見えるかも知れませんが、なにしろこの方が Pink Floyd から脱退(というか放り出された)したのが私が生まれるよりも前の話ですし、その後のソロ活動から隠遁までの短い時間にしたって私が共感できるような同時代性は存在しない。 にも関わらず、この方や Jim Morrison に惹かれるのは、その音楽性もそうなんですけれども詩が、歌詞が気になるからなんですよね。 とはいえ両者は両極端の位置にあり、時代性を鑑みても同列には語れないところなんではありますけれども、結局は詩集が出れば買ってしまう。 つーか Syd Barrett の詩集が出るなんて・・・生きててよかったなぁってつくづく思います。

先の Jim Morrison の詩集はそれ単体で読めるものですが、Syd Barrett のそれはやっぱりその特殊すぎる音楽の歌詞として聴きたい。 よってそこらにあるオールタイムベストを聴きながら優雅に詩の時間を楽しむのがこれ、サイケっぽくなくて逆にいいかもしれません。

公式に印刷されたことがないというのだから、なおさらだ。

ちなみにこれは 10 月の後半に書いています。 この投稿が公開される頃までに果たして限定の 1000 部がハケてしまうかどうか。