80年代初頭、ジャズ/フュージョンギタリストとして名高いリー・リトナーの作品にシンガー&ソングライターとして参加したことでも注目を集めたエリック・タッグ。ソウルフルで伸びのある温かな唄声は数多くのリスナーを魅了してきましたが、やはり1番の魅力はその卓越したソングライティング!
実兄ラリー・タッグによる軽快なベースラインを軸に、スタイリッシュなホーンセクションとストリングス、随所に散りばめられた軽やかなピアノフレーズ、そしてエリックによるヴォーカルが絶妙なバランスで調和しており、その全編メロウなフィーリングに溢れたサウンドは70年代ブルー・アイド・ソウルを代表する名盤中の名盤!
今回のリイシューにあたり清涼感溢れるグリーンをベースにした見開きLPジャケットも忠実に再現!
Eric (Erik) Tagg といえば Lee Ritenour とくるのだそうだけど、そっちを私、これまで意識して聴いてこなかった。 むしろ「AOR の第一人者!」みたいな仰々しさが微笑ましいソロ作の日本盤ジャケット帯の印象が強い。 音楽的な内容で言うとその実 SSW ががんばったブルー・アイド・ソウルという印象しかなくて、この Rendez Vous (1997) とその次の 3rd であるところの Dreamwalkin’ は本当によくできた作品だなって思っていて、注意深く聴いてみると(そこまで大げさにしなくてもわかるけど)Stevie Wonder がどれだけ好きなんだよっていうのがひしひしと感じられ、更に好印象になってしまうスパイラル。
各楽曲それぞれがとてもよいのですが、アルバム単位で聴くのが大正解だと私は強く思う。 ぜひそういう聴き方を強制したい。