Renee Geyer Band のアルバムを投稿した折に、バンド活動の前後のソロ作がなにしろ入手できない的な話を書いたかと思うのですが、よっぽど最近のは諸事情により聴いていないながらも、バンド活動前後のアルバム、すなわち It’s A Man’s Man’s World (1974) と Moving Along (1977) を聴く機会がありました。
大変に興味深く、バンド活動直前・・・というかプログレバンド「SUN」のことはおいとくとして・・・彼女自身のバンドの結成直前の It’s A Man’s Man’s World は、っていうか It’s A Man’s Man’s World ですから。 JB の曲を 1 曲目に置いてアルバムタイトルにもしちゃうというくらいですし、アルバムジャケットからしてこう、レコード会社が謎の(人種がわからない)姉御肌のソウル歌手的に売りたかったというエピソードをまんま物語るところであります。 この翌年にバンド結成ですし、その兆しが強い光となって放射していますよこれ。
で、バンドがあって、解散して Moving Along でありますが、ディスコ路線に走るところが時代であります(どの部分だかはわかりませんけど、メンバーのうちの 2 人が Special Thanks でクレジットされています)。 1 曲めはバンド時代のレパートリーで、今でも歌っているという名曲中の名曲。 残念ながらアルバム自体のリンクが一切できなかったんですけど、ベストにこの曲が入っていれば・・・っていうかベストだったら絶対に入ってるであろうことが予測されますが・・・とりあえず聴きましょうっていう話です。 ちなみにアルバムジャケットはご自身のアップで、ご自身の希望通りになったのですけれども「なーんだ期待してたのに」的な評価をアメリカでされ、反省したそうな。 なんだかなー。
見た目で評価されるということで内容についてはどうなんだろうっていうこともあるとは思うんですけど、私はこういうの好き。 アルバムジャケットを眺めながら音楽を聴く、という趣味はないので、ディスコに片足を突っ込んだ妙にまとまったポップなアルバムということで愛聴しておりますです。