Fernando Toussaint が在籍していた、というか Toussaint 3 兄弟が中心となって結成されたメキシコのジャズバンド。 Fernando Toussaint のソロ 1 作目があまりに(私の)評価が高いので、バンドのほうはどうなんだろうかなぁって思いもし、メキシコの音楽シーンにも興味があり、ということでまずは 1 作目(1977)を聴いてみたんです。 そしたらドハマり。 純粋なジャズ(純粋なものがあるのか疑問ながら)ではなくて、ラテン・ジャズ、ジャズ・ロック、クロスオーバージャズといったところで、曲も長くないし、演奏はえらい高水準だし、これはすごい。 そもそも家族バンド(兄弟バンド)っていうことで趣味的に活動していたのを、兄弟の誰かが音楽学校だかに進学したことを期にプロとして活動したのだという、そこからどうすれば Fernando Toussaint のソロ 1 作目につながるのか、目眩にも似た超人的な才能を感じざるを得ません。
なにしろ 1 作目がいいんですけど、他が駄目だということはなくて、なんならディスコグラフィー的に言うと A-Z で 1 作目から 3 作目まで一気に聴けましてその流れがスムーズで耳に滞ることがありません。 なのでどれも聴いて欲しいなぁって思ったり、このブログではやっぱり1 作目を挙げなくてはならないのかなーって思ってストリーミングサービスで検索してみたところ、コンプリート盤があるじゃないのさ。 それが Todo Sacbé。 なんならこれを聴けばいいさ!