動いている Norma Jean Wright を見るのも心苦しく、最近の Alfa Anderson の MV を見るのも心苦しいのはどういうことなのか。 Chic のアルバムジャケットのせいなのか。 というのはさておいて、Norma Jean Wright の脱退後にメインボーカルに昇進した Alfa Anderson の唯一作がこれ。 Self-Released ということで入手が限られるわけでも全然全然なく、普通にストリーミングに上がっていますので是非どうぞ。
Alfa Anderson はぽっと出のボーカリストではなく、もともと音楽の素養があり、Chic に参加したのも必然のようなそれまでのキャリアでもあったらしく、その後も教育方面に熱心であったりと、ちょっと他とは違う人なんですね。 ですのでこうやって自身のソロ作が 2017 年になってやっとこさリリースされたというのも、本人からすればキャリアの一方向にちょっと力を入れただけなのよ的な話なのかも知れませんし、大活躍な Tinker Barfield が手ぐすね引いて待った結果なのかもしれない。
それにしても元 Chic 婦人会が繋がりが強いらしく、それぞれがそれぞれの作品に参加しているのでありまして、こちらでも Norma がコーラスで参加していたり。 そして内容はジャンル的にごった煮っぽく、コンテンポラリーな R&B って記されちゃうのも頷くところ。 なにしろ懐の深い、引き出しの多い才女ですので、あんなふうにもこんなふうにも歌えますっていうところを十二分に発露しちゃったりなんかして、若輩者の私としては正座しながら聴くのではありました。