Marcos Valle のディスコ/ブギー期って、もしかしたらごくごく最近なんじゃないかと 2019 年リリースの Sempre を聴いてしまうと思ってしまうくらいにこの人は不思議です。 でもまぁ最近のはさておいて、オリジナルと申しますかオリジナルのディスコの頃の Marcos Valle の作品はどうなんだって言えば、Marcos Valle (1974) の後に 7 年越しでリリースされた本作 Vontade De Rever Você (1981) から翌々年の Marcos Valle (1983) そして 1986 年リリースの Tempo Da Gente までだと言えるんですが確信を持って言えるんですが、なぜかというとこの後 10 年くらいの空白期間が彼にはあるからであります。 行き詰まったんだろな、っていう予測を私は立てていますが。
結果として彼の動向に直結したからなのかなんなのか、ボサノヴァからうまい具合に抜け出せて、ブギー路線に辿り着いた先に Chicago がいたというのは随分に乱暴な邂逅だとは思いますが、世に言われるほど酷い出来だとは思わないんですよね。 Marcos Valle ですんでゴリゴリのディスコになるわけでもなく、いい感じにあれこれとごった煮にして、職人芸だと思うんですよねこの頃って。 で、私としては Vontade De Rever Você が一番好きなんではありますけど、あとの 2 作も悪くないんですよ。 強いて言えばなんじゃこのアルバムジャケット!って思いますけど、そのへんも含めてブラジルですのであしからず、です。