2018年1月に惜しまれつつ世を去ったサザン・ソウルの女王デニス・ラサールが、空前のディスコ・ブームに応えて制作したファンク・アルバム。タイトル曲や「ティアー・フォー・ティアー」等のファンキー・ダンサーに加え、ロッド・スチュアートのカヴァー「アイム・セクシー」をボーナス収録。
1980 年のリリースで ABC/MCA 期の(およそ)最後のアルバム。 このあとソングライターとして Malaco に移籍するんですが、なんだかんだで自身のアルバムを作っちゃいなよっていうことで何枚も何枚もリリースすることになるも、ソウルというかブルース色が色濃くなって不思議だなぁって思っていたんですけれど、
LaSalle has in interviews stated that during the Westbound and ABC/MCA years she was free to record any song she liked, but at Malaco she was more limited. Malaco was a blues label, and wanted her to record mainly ‘hard blues’.
https://en.wikipedia.org/wiki/Denise_LaSalle
初めて知ったことながら Malaco はブルースのレーベルだったのだそう。 ミシシッピっていうことでサザン・ソウルのレーベルだとばかり思っていましたし、実際そういうアルバムがうんとこさ出ているのに、まさかっていう話です。 日本ではサザン・ソウルの女王と呼ばれていますけれども本国ではブルースの女王であり、そういったところはこの Malaco での活動に起因しているのかもしれないですなぁ。
ということで Malaco からリリースされた作品もいいんですけれど、ここは敢えてヒットしたというディスコアルバムをば。 Malaco ですっかり影を潜めてしまったエロエロ路線は露骨でないにせよここではまだ健在で、うまいことディスコとハマってて好印象。
ちなみにいうと直球勝負のソウル路線だった超初期の Westbound 時代も素敵な内容で、こっちもこっちでいんだよなぁ。 でもベストで聴くと今ひとつなのも不思議な話。