I’m On My Way (Jackie Moore)

フロリダ出身のソウル・シスター、ジャッキー・ムーア。サザン・ソウルの名門アトランティックからデビューして、本作はコロンビア移籍第一弾。シングル「ディス・タイム・ベイビー」はフィリー・ソウルの職人プロデューサー、ボビー・イーライの手によるダンス・クラシック。一般的には“イナタイ”女性シンガーと呼ばれるジャッキーだが、豊潤な歌声、躍動感溢れるリズム、フィリーならではのストリングスが溶け合い至福の高揚感をもたらしている。再評価著しいレディー・ソウルの逸品。

一般的には「いなたい」女性シンガーと言われているそうですが、ここでいう一般ってなんだっていうのと、どういう文脈で「いなたい」という形容をしているのか、私にはさっぱりわからない。 もし否定的な言い回しとして使っているのであれば、もっと他の言い回しがあるだろうに。

と、憤懣やるかたないおっさんの小言はさておいて、オリジナルアルバム的には 4 枚のリリースであるそうな Jackie Moore さんではありますが、どれもいいんですよね。 っていうか 1st からしてブギー感満載の(1973 年ですよ!)良盤で、ソウルには女王が沢山いらっしゃいますけど、その中のひとりだと申し上げて過言ではございません。

アルバムごとにリリース元を転々とする Jackie Moore ですが、3rd にして 1979 年リリースの I’m On My Way から次の With Your love (1980) までは Columbia からのリリースで、時代的なものありましてディスコ路線。 しかも 3rd ではそっち系の強者がごっちゃり参加しておりまして「いわゆるディスコというもの」な出来過ぎ感たっぷりな 1 枚です。 4th はここから原点回帰してメロウなソウルも含んで総括的な 1 枚だと言え、総じてどのアルバムも買って聴いて損はないのでありますが、こと私としては Columbia 期の 2 枚をおすすめするところです。 2in1 もあるみたい。

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