ジョージア州出身のソウルシンガー R.B. Hudmon は、おびただしい数のシングルをリリースしているにもかかわらずアルバムはこの 1977 年リリースの Close To You のみで、これが CD 化されていないのはおろかその後編集盤なども出されず、もしかしたら業界にいいように使われただけの人なのかと勘ぐってしまうくらいに扱いが酷いんじゃないか説。 アルバムのリリース元である Cotllion にしたって Atlantic のサブレーベルでもありますし、その意味で言えばこの流れに外れたシングルをまとめるのは難しいとはいえますし、初期のブルース寄りのまでまとめるのはいささか難しいところがあるんじゃないかってここでまた「勘ぐる」のはどうしたって下衆の云々ではあります。
それでも YouTube には私が一番好きな曲 This Could Be The Night のレアな動画が上がっちゃってますんで、ぜひともどうぞ。
こないだ CAN の 2 代目のボーカルが死去されて(これを書いているは 2/13 )、追悼文が何本もインターネット上に上げられておりました。 それはそれで構わないとは思うんですけど、やはりミュージシャンが亡くなったら文字を読むのではなくて音楽を聴くのが正解ないんじゃないかって思いました。 死んでから聴くなよ説っていうのが、料理屋さんが閉店するからってんで俄に盛況になってしまう不届きさに通じるものがあるにはあるとは思うのですけれども、少なくともきっかけにはなるんでありまして、それまで散々に聴いてきた人は今更聴き直すこともどうかとは思うにせよ、未聴の人へのきっかけになればいいと思いますし、そのためにも・・・そのためにもっていうのがいささか不遜ではあるものの・・・音源というのはいまやストリーミングの時代ですから身近にあってしかるべきなんじゃないかぁって思うところです。
R.B. Hudmon は 1995 年に亡くなられました。 インターネットが一般に普及し始めるころ。 私もまだ東京にいたころ。 それから随分と経ちましたけど、唯一作は CD 化されず、ストリーミングにも上がらず、編集盤も出ず、この扱いは酷いもんだと改めて感じる次第です。