Temprees は復活する前には 3 枚のアルバムを 1972 年から 1 年毎にリリースしていたくらいなので、内容的には著しく変化を伴うものでもなく、その意味では 1st の時点でメンフィス産のスイートなソウルは完成されていたと言っても過言ではないのでしょうけれども、私には何か物足りなさを感じるところ。
でも、2nd の本作に至って、もうアルバムジャケットからして名作を叩き出してしまった。 この当時の自主制作レベルのアルバムジャケットと申し上げると身も蓋もないのですけれども(最初見たとき本当にそう思った)、そこはかとなくすごい世界観があるんじゃなかと思わせる、単なる迷路のジャケット(おい)。 なれど私としては大好物な傾向のジャケットなので自然と内容も期待しちゃうんですが、期待を遥かに凌ぐ、甘い、甘すぎて味覚がおかしくなっちゃうんじゃないかっていうくらいのスイートソウルの大名曲 Love’s Maze から始まるんですもん。 あたしなんか速攻でノックアウト(されちゃう)ですよ。
初期の Temprees は 3 枚ともいいんですが、いかんせん 2nd の突出度がえらいことになってます。 いやぁ STAX すげぇな。