ジャズを基盤にしながらも1stよりもソウル/ファンク色が混じり合い、より実験的かつ政治的な側面や思想を反映させた渾身の1973年リリースの作品。30年以上、世界中のディガーから愛され、モスト・ウォンテッド・アイテムとしてレアグルーヴの頂点に君臨する、現在ではオリジナルは1000ドル以下ではほぼ入手不可能なアイテム。そして白熱した演奏による珠玉の楽曲が並ぶ70`sジャズの名作でもある。
Nina Simone の専属演奏家であり音楽監督だったそうな。 知らなかった、Nina Simone 聴いてたのに。
ととりあえず懺悔だけしといて Weldon Irvine というと入門編というか聴きやすさというかであれば収録曲の関係からしても Sinbad (1976) あたりがいんじゃないかと思うのですけれども、真髄を味わいたいのであればやはり初期になるんじゃないかと個人的には思っています。 無論 1st の Liberated Brother (1972) もいいんですが、ここはやはり名盤の誉れ高い 2nd の本作（1973 年リリース）ということになるですはい。 もともとがバリッバリのジャズ屋さんではないからしてソウル・ジャズというかジャズ・ファンクとカテコライズされるのですが、2nd ではスピリチュアルを通り越してその異端っぷりを隠そうともせずに政治性・思想性なんかも加味させちゃってるもんですから一層一種異様な作品になっております。
これは聴いてもらわないとならん。 説明しづらいんですよね。