ザンビアのロックバンドというだけでもレアすぎるのに、一昔前くらいに復活して現在も活動中という Witch は、結成が 1970 年代だというから驚くよりほかない。 バンドの初期は時代的な流れに沿ったのかサイケデリックであり、ガレージ感もありつつアフロの血が濃く反映されていて一種独特のサウンド。 ただし、いろんなことがあってすごい話が Wikipedia に掲載されています。
これ(経済と政治的な問題)により、ジャガリはバンドを離れ、教師としてのキャリアを追求するようになった。彼は乱れたバンドマンの生活から離れて、一般的な生活に身を置いた事でHIV禍から逃れて今日まで生き延びられたと言える。その他の初期メンバーはその後後天性免疫不全症候群によってほぼ全員死去している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81_(%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89)
そして 80 年代、バンドは突如としてディスコに目覚め、今回紹介する Movin’ On (1980) でとんでもなくクオリティの高いアルバムをリリースするのでもありましたし、次の Koumboka (1984) も相当なもので、これらの 2 in 1 がありますのでどうせならそれを聴くのがよろしいかと存じます。
なにしろクレジットを含めて詳しいことがよくわからないのですが、Movin’ On に収録されている楽曲では男性(メンバー)によるファルセットではなく、ふつうに女性が歌っているようでならないのであります。 で、それがもし本当ならば、女性ボーカルを前面に出しているのであれば、Wikipedia にあるとおりバンドはそうとうに「不明瞭」になっていたのかもしれません。 が、ここがアルバムの聴きどころなんですよ奥さん! ソウル〜ディスコでもってアフロ風味であり女性らしきボーカルなんですもん。 悪いはずがない。