ロック史上最大の徒花ともいえるAttila の唯一作(1970 年リリース)。 The Hassles が売れず、Jon Small と William Joel が抜けて結成したこのデュオは、前者がドラム、後者がボーカルとキーボードとのこなんですが、ドラムがやたらに手数の多い割には今ひとつ突き抜けていない反面、キーボード(オルガン)にワウペダルやらファズだかをかけて、っていうかかけすぎてぐちゃぐちゃになっており、その意味で言えば突き抜けております。 ヘビーサイケと言うには多少物足りず、ヘビーメタルと言えばかなり物足りず、プログレと言うには不遜すぎて、要するに音色の派手さ凶暴さの割にはどことなく中途半端な気がして、たしかにこれも売れないっすよね、っていう。 なにしろ飛び道具すぎて、困惑するよりも笑ってしまうんですよ。
ちなみに William Billy Joel さん、この翌年にソロアルバム Cold Spring Harbor をリリースされるとかで、未聴ではありますがその後のご活躍につながっていくのでありましょうなぁ。
その点でも徒花だこれ。