ストレートでヘヴンリーなダンス・ミュージックを全篇で展開し、ハイ・エナジー・ディスコの先駆となったエポック・メイキングな6作目。ジョルジョ・モロダー、ピート・ベロッテのプロデュース。全英10位シングル「アイ・ラヴ・ユー」、同19位「ルーマー・ハズ・イット」収録。
Donna Summer ほどベスト盤を聴いておけっていう歌い手さんもいないもんですし、実際私がそうだった。 Endless Summer (Donna Summer’s Greatest Hits) を聴いていたくらいなのできっとこのブログにもなんらか書いたはず。 でも、未消化っぷりがひどかった記憶もあります。
ネタっていうことであればディスコ以前のなんとも中途半端なポップスの 1st (1974) に尽きると思うのですがそれはさておき、その翌年からの Giorgio Moroder が絡んでからの飛躍っぷりがすごくて、Love To Love You Baby (1975) にしろ A Love Trilogy (1976) にしろ、1 曲目で LP の A 面を埋めるっていう過激な収録を目の当たりにすると、これはベスト盤には入れられないよねっていうことで先の未消化が証明されるのであり、また Four Seasons Of Love (1976) では四季をモチーフにしたコンセプトアルバムっていうことでこれまたベスト盤に入れようがないじゃんっていうことにもなり、なにしろこうやって俯瞰してみるとディスコ初期の彼女は尋常じゃない事になっていたのですなぁ。
Once Upon A Time は 1977 年のリリース。 前作 I Remember Yesterday での「普通に 3~5 分の曲を収録する」っていう、これまでなんだったんだという流れのぶっちぎり方が逆に新鮮に見えてしまう(実際は限りなくノーマル)収録スタイルを踏襲しているのですが、すいません内容よりもアルバムジャケットが好きなんですよね。 このパーマネント(髪のことね)がぶわーってなってるの、いいのよね。
って、内容については特に触れないでおくのですけれども一点だけ。 タイトルトラックは「億千万」の元ネタだと思うんですよね。 どうしたって♬おーっくせんまんっ、って歌っちゃう。
ちなみに私が一番好きな Donna Summer の歌は Last Dance です。 映画でのシーンもすごく好きで、見るたびに涙が出ちゃう。