Tony Valor がプロデューサーとして携わった、というか Tony Valor の(モノみたいな意味で)男女二人ずつのボーカルユニット Fantasy。 Fantasy というと私の場合アメリカのプログレバンドになるのですけれども、他にも Fantasy という名を冠したグループはものすごく多くて、単に Fantasy っていっても「どの?」ってなりますよね。 まぁいいか。
2000 年代に入ってから同名で女性ボーカルユニットとして再結成されたっぽいですけどすみませんそっちはさておいて、いわゆるオリジナルとしての Fantasy は 1981 年に 1st を、翌年 1982 年に 2nd を。 そして 1985 年にレコーディングされた 3rd はついぞ 1995 年までリリースされることがなく、もしかしたら前述の女性ボーカルユニットへの橋渡しに、この 3rd の蔵出しはなったのかもしれませんね。 まぁいいか。
正直申し上げて 3rd の 80 年代バリバリのサウンドには食傷気味なんではありますが、1st と 2nd の軽快な、いやある意味では軽薄な NY スタイルのディスコ〜ブギーのサウンドは、2024 年の今聴いてみると不思議と新鮮。 Tony Valor の面目躍如といったところか。 タイトなドラム、ぶりぶりなベース、そして「いかにも」なギターのカッティング。 これは捨てがたいです。