Young Vandals (Young Tempts) を解散して Temptations に最年少メンバーとして加入した Damon Harris が、結局 Temptations を解雇されて元サヤである Young Vandals を再結成し、WMOT を契約するにあたってか改名したのがこの Impact であります。 星の数ほどある Impact というグループ。 Discogs ではわかりやすくナンバリングをしており、このグループのそれは 11 です。 よろしく!
1976 年にリリースされた 1st である本作は、なんかやたらにみずみずしい。 これまでのことをすべて水に流したかのような「新人グループでぇーす」みたいな若々しさが逆に胡散臭いと言えないこともないけれど、結局 Damon Harris という人は他より前に立ちたい性格のようで、落ち着くところに落ち着いたというのが真実なのではないでしょうか。 持ち前のファルセットを存分に活かしてフィリー・ソウルの王道を爆走するのであります。
グループは翌年 The Pac Is Back という 2 枚目のアルバムを出すのですが、もうここで失速感があるのが Damon Harris らしいっちゃぁらしい。 決して悪い出来ではないのに CD 化もされないしストリーミングにもあがってこない。 ジャケットからの連想なのか、邦題が「狼のように」であり、邦題つってもやりたい放題だよね、って、そんなところでおあとがよろしいようで・・・。