Mozan Music というおそらくはご自身のレーベルより初めてリリースされた、アルバムの体裁で配信されたファイル(2013 年リリース)。 ゴスペルを基調としてネオソウルまで足を伸ばした「今風」なサウンドで聴きやすく、この後のさらなる今風なサウンドへの迎合を考えると、過渡期的な作品であるとともに私が一番好きなアルバムかも知れないです。
Judy Cheeks のデビューが 1973 年だというから、19 歳とかそのくらいのことであり、アルバムジャケットなんかを見たにしても「若いなー」っていう感想がついつい出ちゃう。 ってまぁそれはさておき、このひとの昔のリリースは謎が多くて多くて。 UA からリリースされたセルフタイトルの 1st こそが 1st なんではありますが、ちょっと飛ばして 1979 年リリースの Disco Cheeks はその後リマスターを施しなんと「Cheeky Beginnings – Her First Recordings」と改名して再リリースされました。 で、その間にある 2 枚がこれまた不思議で、双方ともに 1978 年のリリースだそうですが Ariola からのリリースは Please Give Me This Night、そして Salsoul (!!!!!) からのリリースはおなじみの Mellow Lovin’ で、内容が同じだっていうのもアレですし、日本盤の帯には「ファーストアルバム」だったか「デビューアルバム」だったか書かれているんですよね。 もうどれが 1st やねんっちゅー話やわ。
ソウル〜R&B でデビューする(プロデュースが Ike & Tina Turner なんだもん)もディスコ路線に乗り換えた途端にヒットして業界のいいようにされちゃった、っていう感じが強く強く激しくするんですけど(サルソウル!)、そういう痛い思いをしつつ、バックコーラスで糊口をしのぐ(有名どころでは Donna Summer の Once Upon A Time とか)かなんかしつつ、自前のレーベルをこさえて「あたいがんばる!」的に奮起したんでしょうなぁ。 そう思うと父さん泣けてくらぁ!なんではありました。