Chameleon は LaBell の解散前の最後のアルバムで、6th として 1976 年にリリースされました。たいへんにキャリアの長いこの人たちの、LaBell の前のグループについてはあまり知らず、ちょっと聴いてはみたんですが私には LaBell のほうがしっくりきた。 しっくりきたっていうかすごく好きになったのであります。
とはいえ Labell になってからのすべてが同じくらいに好きになったのではなく、結果から言えば最後のアルバムが一番好きなのではありますが、それはラテンにまで手を伸ばしたモダンソウルとしての集大成だというのもありますし、その線から言えば RCA に移籍してからの一作目である Pressure Cookin’ (1973) からだということになります(このあとの 4 枚を中途半端に 3in1 にしているので困る)。 ちなみに Pressure Cookin’ が私から見てアルバムジャケットが一番好みな一枚でもあり、内容もこう、ソウルから逸脱してしまった凶暴とも言える内容で好きな一枚でもあります。
During a show in Baltimore on December 3, 1976, Hendryx wandered off the stage and into the audience at the beginning of “(Can I Speak To You Before You Go To) Hollywood”. Labelle’s stage manager was able to steer Hendryx backstage, but Hendryx locked herself in her dressing room and beat her head against the wall until it began to bleed severely. She was removed from the theater in restraints.
https://en.wikipedia.org/wiki/Labelle
モダンソウルとしての集大成だと感じるのが正解なのか、メンバーそれぞれの音楽の方向性の違い(明確ですごい)が如実に現れた結果なのか、1976 年のショーを見てもよくわからない。 Chameleon の収録曲もやってるのでわかりやすいかとは思ったのですけれども、とりあえずは Nona Hendryx が風貌(Chameleon のアルバムジャケットからいえば右の人)からしてもパフォーマンスからしても神がかっていて、ここから崩壊していくのかと思うと予想だにできないわけでもなく、かえって感慨深いものがあります。
なにしろ Pressure Cookin’ から後は全部マストなんですよね、LaBell はさ。