たぶん 10 枚目のアルバム。 1979 年のリリース。 Millie Jackson というと 70 年代初頭から活動を始めて 80 年代にはディスコ路線でヒットして・・・とよく紹介されるところですが、その 80 年代にヒットしたディスコ路線のシングルだかアルバムだかがなんなのか今でもわかっていない自分を猛省しているところ。 そもそも Hard Time (1982) 以降はアルバムジャケット的に受け付け難く(ここ笑うところ)、そこまでで言えば Isaac Hayes との共作 Royal Rappin’s (1979) で何かが吹っ切れて「しまった」感があって興味深いところではありますけども、その共作の前後にリリースされた本作が私としては一番好きなアルバムです。 それ以外となったらよっぽど初期のソウルアルバムになるのかな。
本作はソウルであったりディスコに片足を踏み込んだくらいの立ち位置ではあるものの、洗練度がほかとは違っていて、なにかの足がかりが得られたのかもしれませんけどそれでその後があぁかよっていうズッコケ度はあるものの、その過渡期的な雰囲気が私にはちょうどいい。 前後のアルバムがチャートで 20 位以内まで駆け上ったにも関わらず本作は最高 47 位と(どれも US R&B チャート)近年稀に見る売れなさっぷりで、いかに私の見る目が世間とズレているかを物語ってますなー。 LP でいうと B 面が What Went Wrong Last Night のパート 1 ならびに 2 から始まるんですけど、この B 面がいいんですよね。 あ、あと、アルバムジャケットも彼女のディスコグラフィーでは 1st や 2nd に次ぐ良さであります。