81年リリース。最高傑作として挙げるリスナーも多々いるブラコン史に残る屈指の名盤。実際に『U.S.ブラック・ディスク・ガイド』『ブラック・コンテンポラリー・ミュージック・ガイド』双方に代表作として掲載されている。全米1位も獲得した言わずもがなのタイトル曲が醸し出す究極のコンテンポラリー度数は、とにかくアタマ一つどころか、郡を抜いている。「That Old Song」「All In The Way You Get Down」「Old Pro」の美しいストリングス・アレンジを纏ったミディアムも素晴らしい。インストだが「Still In The Groove」という抜群のダンサーもこのアルバムのランクを上げる為に一役買っている。
Ray Parker Jr. というと皆様御存知のあのヒット曲となるんですが、
実際にはコロンビア映画のプロデューサーがヒューイ・ルイスにテーマ曲としての新曲の制作、もしくは件の曲を使わせてほしいと依頼したものの、ルイスに断られたため、パーカーに似た曲を作らせたのであった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2
ということで Huey Lewis & The News の I Want A New Drug に似た曲を「作らされた」のが事実のよう。 なんていうかまぁ、なんていうかまぁ、ではありますが、Raydio を脱退してソロ活動に移行してからのサウンドがあまりに 80 年代であり、少々食傷気味ではあるので問題ないか!っていうところ。
1981 年にリリースされた Ray Parker Jr. And Raydio 名義の 2 枚目のアルバムは、デビューアルバムを踏襲しつつ発展させて AOR になっちゃってるのがすごいし、その名義ながらも実際には Ray Parker Jr. がほとんどの楽器を演奏して、実質はソロアルバムみたいなものだったらしいです。 デビューアルバムも全然悪くないんですけど、そもそも A Woman Needs Love という名曲が彼(ら)の曲だっていうのを随分最近になって知ったくらいなので、いかに私が食わず嫌いだったかを示すところではありますが、ソロ時代のが私にとっては今ひとつなのと、前述のエピソードと併せて私は「Ray Parker Jr. And Raydio」が好きなのだっていう落とし所を得たのでありました。